第16回 田中千絵少年探偵団
皆様ごきげんよう
山手朗読倶楽部でございます。
江戸川乱歩原作「少年探偵団」その第16回をお送りします。
読み手は山手朗読倶楽部会員 田中千絵さんです。
田中千絵さんのコメント
江戸川乱歩作『少年探偵団』。
恥ずかしながらこの私、 生まれてから四半世紀以上経った今、初めて拝読致しました。
子供向けと謳っているこの作品、大人が読んでも、時に難解、時に爽快。
手に汗握る急展開に飽きることはありません。
映画化やテレビドラマ化された当時、 リアルタイムで少年少女だった人生の諸先輩方は こんな面白い作品に夢中になっていらっしゃったのですか。
頭脳明晰な小林少年をはじめ、 謎を解き明かし悪へと立ち向かう少年探偵団の聡明さ、勇敢さたるや。
そして奇怪なトリックで、名探偵明智小五郎や少年探偵団、はたまた読者の我々を惑わす 謎多き大怪盗・怪人二十面相。 いつの時代も、魅力的な悪役に人は心惹かれてしまうものです。
『少年探偵団』は現代のあらゆる作品でオマージュされ、 姿形を変えながらも、私達を魅了し続けています。
「あの作品、実は『少年探偵団』が下敷きだったのか!」 文豪・江戸川乱歩の影響力、はかり知りません。
どうぞ皆様、「元祖」をご堪能下さいませ。