山手朗読倶楽部

山手朗読倶楽部

山手朗読倶楽部は「ラジオNIKKEI 赤坂CM・番組ナレーターカレッジ」の卒業生を中心に結成されました。

これからも、朗読を楽しむ語りの輪を広げて参りたいと存じます。

 

ご挨拶

 

ご案内人 小熊ひろこ

 

ごきげんよう。山手朗読倶楽部 ご案内人の小熊ひろこでございます。

 

私の一番古い読書の記憶は、リビングの絨毯に寝そべり、幼稚園で配布されるお話の本を夢中で読んでいた5歳の自分です。

庭には、チューリップの花が咲き、港からは大きな船の汽笛の音が、日が暮れたことにも気づくことなく物語に熱中してしまう私は、そんな本好きな少女でした。

和歌の研究家であった祖父の血を引いているのかもしれません。

 

私の夢は、祖父の書斎のような本棚に囲まれた部屋に暮らすこと。

その夢を、学生時代演劇青年であった父が、私のために叶えてくれました。(父自身は、芝居や文学とは掛け離れた国家公務員として、真面目に勤めておりましたが・・・)

成長して私自身も、フェリス女学院にて国文学を学び、特に、源氏物語を読解することには、寝食を忘れた時期もございました。

その後、ナレーターという、言葉を紡ぐ職業につきましたことも、必然だったのかもしれません。

 

皆様も名作にたどり着くための経緯には、様々なストーリーがあるやに存じます。ぜひ朗読が伝える魅惑の世界を、皆様とご一緒に堪能してまいりたいと考えております。