第9回 田中文子銀河鉄道の夜
皆様ごきげんよう
山手朗読倶楽部でございます。
宮沢賢治原作「銀河鉄道の夜」その第9回をお送りします。
読み手は山手朗読倶楽部会員 田中文子さんです。
田中文子さんのコメント
この『銀河鉄道の夜』は楽しむより苦しむことが多い作品でした。
作者独自の文体に意味が理解できなかったり、星や鉱物に詳しくない私には泣きたくなることばかりでした。
でも、終わりに近づいたある個所を練習していると、急にこみ上げてくるものがあり、涙が流れたのです。
ジョバンニと一体になれたように思いました。
これから何度もこの「生みの苦しみ」を味わうことでしょう。
私は、朗読という螺旋階段をゆっくり、でも確実に一段一段のぼって行こうと思います。