第13回 三条紗登美

第13回 三条紗登美人間失格

皆様ごきげんよう

山手朗読倶楽部でございます。

太宰治原作「人間失格」その第13回をお送りします。

読み手は山手朗読倶楽部会員 三条紗登美さんです。

三条紗登美さんのプロフィールはこちらから。

 

三条紗登美さんのコメント

 

太宰治の「遺書」とも言われている本作品に、私自身は、実は今回初めてじっくり向き合うことになりました。

あまりに刹那的であまりに破滅的な葉蔵の生き方に、初めは少しも共感する部分が見出せませんでしたが、何度か読み返していくうちに、自分ですら気がついていないくらいの腹の底の底の本音や、葉蔵の、或いは太宰自身の人間に対する最後の求愛とでも言うような心の叫びを感じたような気がしました。

最期に太宰は何を伝えたかったのか。そんなことに思いを馳せながらお聞き頂ければ幸いです。